いつまでも変わらない方がいい、変わることによってストレスを感じるといった、人が変化を恐れる理由についてまとめました。
- 明るい結果を得られるとは限らないから
- 成長することよりも退化することの方が多いから
- 年を経れば経るほど、安定や平和を求めるから
- 変化そのものがストレスになるから
- 変化や変質は未来の予測を妨げるから
- ネガティブな思考をする人の方が多いから
- 日常は平和で何も変わらないと思いこんでいる人が多いから
- 変化に対する準備や備蓄が足りてないから
- 変化によって生じる問題に常に対処できるとは限らないから
- 変化によって時に大きな損失が生まれるから
- 人間には考えることにおいて、癖や偏見が出てしまいがちだから
- リスクを回避するのが本能だから
- 未知の体験や存在を受け入れることに恐怖を抱くから
- まとめ
1. 明るい結果を得られるとは限らないから
人生と言うのは、単純なサイコロのような確率論では説明できません。
いつ、何が起こる分からないし、幸にも不幸にも成り得るのです。
しかしながら、誰しも幸せと安寧や安全、平和を求めるのが常です。
そして大きな変化によってそれらが失われることを忌避します。
人間には本能的な危機回避能力が備わっており、自ら大きな変化に飛び込むことを避けます。
確定的な幸福や幸運がないからこそ、変わることに望みを託せない人が多いのです。
2. 成長することよりも退化することの方が多いから
変化することで、成長するという場合は長い人生において数少ない経験です。
20歳を超えれば、細胞は少しずつ劣化していき、成長のスピードが落ちます。
それゆえに身体的能力が衰え、老いという体の変化をじわじわと痛感するのです。
そして進化し続けるというのは途方もない努力が必要で、必ず限界があります。
人間は苦痛に近い努力を続け、変化し、進化することよりも、緩やかな退化を予測し、老いを受け入れることで、安心や安定を得られるという側面も持っているのです。
少々絶望的で、諦観的ではありますが、誰にでも訪れる老いを受け入れることは、人生の自己肯定において大切なプロセスでもあるのです。
3. 年を経れば経るほど、安定や平和を求めるから
年を経て、老いを痛感するほどに、人間は自分の命や財産に執着します。
人生への見切りや諦めがある一方で、まだ生きたい幸せでありたいというのは、死ぬまで続く欲や煩悩の一つです。
逆に、欲がなければ、生きる力を失い、すぐに死んでしまうでしょう。
そうした執着の強さから、変化を受け入れることを拒みます。
既に体の変化を老いとして感じている身にとっては、これ以上の変化は心もとなく恐ろしいものなのです。
既存の文化や、慣習に執着したり、変わらぬ家族の形や組織のあり方にしがみついたりと、革新や変革を嫌い、古いものに縛られ、ノスタルジアに張り付いてしまう人もいるでしょう。
また、戦争を体験している人は、より平和への想いや願いが強いのです。
突如奪われてしまった平穏と、襲来した恐怖への記憶は途方もなくすさまじいものです。
だからこそ、恒久の平和を望み、戦争や紛争などの社会の激変に対して戦おうとする人が多いのです。
4. 変化そのものがストレスになるから
良いものであれ、悪いものであれ、変化と言うのは脳に多大なストレスを与えます。
脳はシステマティックな機構であり、恒常的であること、変化しないことを望む機関です。
脳は対応する力や処理する力の根源ではありますが、基本的にはルーティーンを大切にし、心身に負担をかけないことによって、生命や精神を守ろうとするシステムなのです。
ですから、生活習慣が変わったり、学校や職場の環境が変わったり、結婚したり、別離したりする
人生の変化においては、多大なストレスを感じ、大きく混乱しているのです。
ストレスの自覚はなくても、体調を壊してしまったり、うつ病的な症状が出てしまうのは、大きな変化に耐えられなかった結果なのです。
人によってストレスの差はありますが、変化が与えるストレスは大きいものだというのを自覚しましょう。
5. 変化や変質は未来の予測を妨げるから
変化や変質というのは、未来の予測を妨げます。
人間と言うのは、日常の流れを予測して生きているものです。
自分の経験則から、次はこうなるから、ああしようという、リズムとシステムによって生きています。
ですから、変化や変質が加わることで、そうした予測と対応ができない場合は、パニックに陥ってしまう場合もあるのです。
6. ネガティブな思考をする人の方が多いから
人間と言うのは基本的にはネガティブな生き物です。
常に、最悪の結果や、失敗を想定して生きている人の方が多いです。
そして、無自覚でも、危険を回避する行動と言うのは、失敗や経験則から学んでいるものです。
逆に言えば、完全なる楽天家というのは、危険の塊です。
そうした人間は稀であり、ケガや痛みを避けられることができず、失敗や問題に巻き込まれてしまうことが多いのです。
7. 日常は平和で何も変わらないと思いこんでいる人が多いから
人間はネガティブでありながらも、平和ボケしている人が多いです。
避けられる危険であれば回避しようという行動はできますが、避けられない危険が降りかかってきた場合は、取り乱すことしかできないことも多くあります。
たとえば大災害に巻き込まれたり、自国が関わる戦争が起こった場合に、茫然と立ち尽くして、何もできない人もいるでしょう。
逃げ回り、泣き叫び、理性や倫理を失した行動をとってしまう人もいます。
こうした対応力は国民性にもよりますが、いざ大きな危難がやってきた時にどう対処できるのか、学習したり、思考し、準備をしておく必要があるでしょう。
8. 変化に対する準備や備蓄が足りてないから
人間はネガティブでありながらも慢心していることも多いです。
このくらいなら大丈夫だろう、乗り越えられるだろうという油断をしがちで、変化に対する準備や、備蓄が足りていない場合が多いです。
常に不安に駆られ平和をおびやかされている状態というのはかなりのストレスであり、基本的には平和や平穏を享受し、日常を生きることで、ストレスに対処しているのです。
特に日本人はそうした傾向が強く、平和に甘んじて、気を抜いている場面も多いです。
「日本は平和だから大丈夫」「戦争なんてしない」「戦争には巻き込まれない」
そうした油断が多いせいで、いざ国防的な問題にぶつかると不安や恐怖を抱く人が多いのです。
9. 変化によって生じる問題に常に対処できるとは限らないから
変化には問題がつきものです。
成功よりもたくさんの失敗にぶつかったり、進化よりも退化を受け入れざるを得ないことが多いのです。
そして問題に当たった時に、いつも同じように対処できるとは限りません。
そうした恐れや不安から、変化を避ける人が多いのです。
10. 変化によって時に大きな損失が生まれるから
変化によって得られるものもあれば、失うものもあります。
人間は得られたものよりも、失ったものの方に目が行きがちです。
世の中が平和であればあるほど、幸せの享受を当然だと勘違いし、損失は多いなる不幸だと思いこんでしまう人が多いのです。
変化によって、失ったり、壊れたり、傷付いたりすることは当然に起きうることです。
損失を恐れていては、新しい変化や収穫を得ることもできないでしょう。
11. 人間には考えることにおいて、癖や偏見が出てしまいがちだから
人間には思考の癖や偏見が生じてしまいます。
ネガティブで、過去にトラウマを抱いている人はよりそうした歪んだ思考に陥りやすいです。
何かに挑戦すれば失敗する、変化を求めず出しゃばらない方がよいと、一歩踏み出すことに恐怖を抱いて、なかなか前へ進めない人も多いのです。
対人恐怖を抱く人も、新しい環境や人間関係を避け、変化から逃げる人が多いでしょう。
12. リスクを回避するのが本能だから
人間のみならず生き物というのは、本能的にリスクを回避しようとするものです。
「失敗=死」というのは本能に刻まれた恐怖であり、身を守るための大切なシステムです。
だからこそ、平穏を求め、変化のない安全な環境に居続けたいと願うのです。
その本能に欠けてしまう人は、身体的にも社会的にも傷付く場面が増えてしまうでしょう。
変化を恐れるのは、ある意味で生きているという証明でもあるのです。
13. 未知の体験や存在を受け入れることに恐怖を抱くから
人間だけではなく、生命全体が未知なるものを受け入れることを拒みます。
知らない環境、知らない味、知らない経験など、未来が予測できず、経験にないものは危険だと感じるのが当然なのです。
ですから、挑戦することに対して恐怖を感じるのは仕方のないことでもあります。
しかしながら、挑戦や経験を避けているばかりでは、人間としての成長は見込めません。
人間が寿命を延ばし、知識を得、様々な文化や平和な世界を獲得してきたのは、多くの挑戦や体験があってこそなのです。
まとめ
変化に対する恐れというのは、本能的なものです。
ですから、恐怖することが当たり前だと受け入れることで、克服することに繋がります。
そして大切なのは希望を持つことと、考えること、そして人間が持つ好奇心です。
ポジティブな思いがあってこそ、人間は変化を受け入れ克服し、成長することができるのです。
いつまでも変わらない方がいい、変わることによってストレスを感じるといった、人が変化を恐れる理由についてまとめました。
1. 明るい結果を得られるとは限らないから
人生と言うのは、単純なサイコロのような確率論では説明できません。
いつ、何が起こる分からないし、幸にも不幸にも成り得るのです。
しかしながら、誰しも幸せと安寧や安全、平和を求めるのが常です。
そして大きな変化によってそれらが失われることを忌避します。
人間には本能的な危機回避能力が備わっており、自ら大きな変化に飛び込むことを避けます。
確定的な幸福や幸運がないからこそ、変わることに望みを託せない人が多いのです。
2. 成長することよりも退化することの方が多いから
変化することで、成長するという場合は長い人生において数少ない経験です。
20歳を超えれば、細胞は少しずつ劣化していき、成長のスピードが落ちます。
それゆえに身体的能力が衰え、老いという体の変化をじわじわと痛感するのです。
そして進化し続けるというのは途方もない努力が必要で、必ず限界があります。
人間は苦痛に近い努力を続け、変化し、進化することよりも、緩やかな退化を予測し、老いを受け入れることで、安心や安定を得られるという側面も持っているのです。
少々絶望的で、諦観的ではありますが、誰にでも訪れる老いを受け入れることは、人生の自己肯定において大切なプロセスでもあるのです。
3. 年を経れば経るほど、安定や平和を求めるから
年を経て、老いを痛感するほどに、人間は自分の命や財産に執着します。
人生への見切りや諦めがある一方で、まだ生きたい幸せでありたいというのは、死ぬまで続く欲や煩悩の一つです。
逆に、欲がなければ、生きる力を失い、すぐに死んでしまうでしょう。
そうした執着の強さから、変化を受け入れることを拒みます。
既に体の変化を老いとして感じている身にとっては、これ以上の変化は心もとなく恐ろしいものなのです。
既存の文化や、慣習に執着したり、変わらぬ家族の形や組織のあり方にしがみついたりと、革新や変革を嫌い、古いものに縛られ、ノスタルジアに張り付いてしまう人もいるでしょう。
また、戦争を体験している人は、より平和への想いや願いが強いのです。
突如奪われてしまった平穏と、襲来した恐怖への記憶は途方もなくすさまじいものです。
だからこそ、恒久の平和を望み、戦争や紛争などの社会の激変に対して戦おうとする人が多いのです。
4. 変化そのものがストレスになるから
良いものであれ、悪いものであれ、変化と言うのは脳に多大なストレスを与えます。
脳はシステマティックな機構であり、恒常的であること、変化しないことを望む機関です。
脳は対応する力や処理する力の根源ではありますが、基本的にはルーティーンを大切にし、心身に負担をかけないことによって、生命や精神を守ろうとするシステムなのです。
ですから、生活習慣が変わったり、学校や職場の環境が変わったり、結婚したり、別離したりする
人生の変化においては、多大なストレスを感じ、大きく混乱しているのです。
ストレスの自覚はなくても、体調を壊してしまったり、うつ病的な症状が出てしまうのは、大きな変化に耐えられなかった結果なのです。
人によってストレスの差はありますが、変化が与えるストレスは大きいものだというのを自覚しましょう。
5. 変化や変質は未来の予測を妨げるから
変化や変質というのは、未来の予測を妨げます。
人間と言うのは、日常の流れを予測して生きているものです。
自分の経験則から、次はこうなるから、ああしようという、リズムとシステムによって生きています。
ですから、変化や変質が加わることで、そうした予測と対応ができない場合は、パニックに陥ってしまう場合もあるのです。
6. ネガティブな思考をする人の方が多いから
人間と言うのは基本的にはネガティブな生き物です。
常に、最悪の結果や、失敗を想定して生きている人の方が多いです。
そして、無自覚でも、危険を回避する行動と言うのは、失敗や経験則から学んでいるものです。
逆に言えば、完全なる楽天家というのは、危険の塊です。
そうした人間は稀であり、ケガや痛みを避けられることができず、失敗や問題に巻き込まれてしまうことが多いのです。
7. 日常は平和で何も変わらないと思いこんでいる人が多いから
人間はネガティブでありながらも、平和ボケしている人が多いです。
避けられる危険であれば回避しようという行動はできますが、避けられない危険が降りかかってきた場合は、取り乱すことしかできないことも多くあります。
たとえば大災害に巻き込まれたり、自国が関わる戦争が起こった場合に、茫然と立ち尽くして、何もできない人もいるでしょう。
逃げ回り、泣き叫び、理性や倫理を失した行動をとってしまう人もいます。
こうした対応力は国民性にもよりますが、いざ大きな危難がやってきた時にどう対処できるのか、学習したり、思考し、準備をしておく必要があるでしょう。
8. 変化に対する準備や備蓄が足りてないから
人間はネガティブでありながらも慢心していることも多いです。
このくらいなら大丈夫だろう、乗り越えられるだろうという油断をしがちで、変化に対する準備や、備蓄が足りていない場合が多いです。
常に不安に駆られ平和をおびやかされている状態というのはかなりのストレスであり、基本的には平和や平穏を享受し、日常を生きることで、ストレスに対処しているのです。
特に日本人はそうした傾向が強く、平和に甘んじて、気を抜いている場面も多いです。
「日本は平和だから大丈夫」「戦争なんてしない」「戦争には巻き込まれない」
そうした油断が多いせいで、いざ国防的な問題にぶつかると不安や恐怖を抱く人が多いのです。
9. 変化によって生じる問題に常に対処できるとは限らないから
変化には問題がつきものです。
成功よりもたくさんの失敗にぶつかったり、進化よりも退化を受け入れざるを得ないことが多いのです。
そして問題に当たった時に、いつも同じように対処できるとは限りません。
そうした恐れや不安から、変化を避ける人が多いのです。
10. 変化によって時に大きな損失が生まれるから
変化によって得られるものもあれば、失うものもあります。
人間は得られたものよりも、失ったものの方に目が行きがちです。
世の中が平和であればあるほど、幸せの享受を当然だと勘違いし、損失は多いなる不幸だと思いこんでしまう人が多いのです。
変化によって、失ったり、壊れたり、傷付いたりすることは当然に起きうることです。
損失を恐れていては、新しい変化や収穫を得ることもできないでしょう。
11. 人間には考えることにおいて、癖や偏見が出てしまいがちだから
人間には思考の癖や偏見が生じてしまいます。
ネガティブで、過去にトラウマを抱いている人はよりそうした歪んだ思考に陥りやすいです。
何かに挑戦すれば失敗する、変化を求めず出しゃばらない方がよいと、一歩踏み出すことに恐怖を抱いて、なかなか前へ進めない人も多いのです。
対人恐怖を抱く人も、新しい環境や人間関係を避け、変化から逃げる人が多いでしょう。
12. リスクを回避するのが本能だから
人間のみならず生き物というのは、本能的にリスクを回避しようとするものです。
「失敗=死」というのは本能に刻まれた恐怖であり、身を守るための大切なシステムです。
だからこそ、平穏を求め、変化のない安全な環境に居続けたいと願うのです。
その本能に欠けてしまう人は、身体的にも社会的にも傷付く場面が増えてしまうでしょう。
変化を恐れるのは、ある意味で生きているという証明でもあるのです。
13. 未知の体験や存在を受け入れることに恐怖を抱くから
人間だけではなく、生命全体が未知なるものを受け入れることを拒みます。
知らない環境、知らない味、知らない経験など、未来が予測できず、経験にないものは危険だと感じるのが当然なのです。
ですから、挑戦することに対して恐怖を感じるのは仕方のないことでもあります。
しかしながら、挑戦や経験を避けているばかりでは、人間としての成長は見込めません。
人間が寿命を延ばし、知識を得、様々な文化や平和な世界を獲得してきたのは、多くの挑戦や体験があってこそなのです。
まとめ
変化に対する恐れというのは、本能的なものです。
ですから、恐怖することが当たり前だと受け入れることで、克服することに繋がります。
そして大切なのは希望を持つことと、考えること、そして人間が持つ好奇心です。
ポジティブな思いがあってこそ、人間は変化を受け入れ克服し、成長することができるのです。