お腹を痛めながらも生を与えてくれて、一人前になるまで無償の愛を与えてくれる存在である母親。
では、どういった時に母親に対して、煩わしさや嫌悪感を感じるのでしょうか?
今回はその時の心理についてお伝えしていきます。
- 母親を嫌う理由とは?
- 母親の愛情を十分に感じることができない
- 母親の過干渉を感じること
- 周囲の目を意識して
- 母親が嫌いである気持ちはなくさなければならない?
- 親を嫌うことの必要性とは?
- 母親を嫌いに思う気持ちをなくしたいと感じたら?
- 小さな一歩一歩を積み重ねること
- 母親との対話を大切に
- 最後に
1. 母親を嫌う理由とは?
母親を嫌う理由はいくつかあるでしょうが、代表的なものを挙げると次の3つとなります。
- 母親の愛情を十分に感じることができない
- 母親の過干渉を感じること
- 周囲の目を意識して
それでは理由について、ひとつずつ説明したいと思います。
2. 母親の愛情を十分に感じることができない
子どもは基本的に母親のことは嫌いではありません。
それがたとえ自分に対して暴力をふるうような母親でも、心のどこかで母親の愛情を期待してしまうものです。
しかし、そういった強い愛情欲求が母親を嫌いに感じる原因ともなりえるのです。
どういうことかというと、人はどんな人でも他者からの承認(自分の存在を肯定してくれること)を求めます。
身も心も未熟で、弱い存在である子どもは、尚更この他者からの承認は死活問題です。
なぜなら、周りの人(大人)に自分の存在を認めてもらわなければ、生命を維持する為の食糧や寒さから身を守る衣服、外敵から身を守る住居などを確保することはできません。
なので子どもは親、特に母親に強い承認欲求を持っています。
つまり、そのような強い欲求が満たされないと感じることは大きな不安や悲しみを生み出すのです。
不安や悲しみは、いずれは強い怒りとなり、相手を恨むようになってしまいます。
3. 母親の過干渉を感じること
では、存分に母親が子どもに干渉すればよいのかというとそうではありません。
例えるなら人が生きていく為に水が必要でも、水を飲み過ぎると水中毒となるようなもので、物事には限度というものが必ずあります。
要するに、母親の過剰な承認や愛情は子どもにとって毒となることもあるのです。
例えば、子どもが心配だからと子どもの遊び相手を親が選んだり、子どもの将来が心配だからとピアノや学習塾、水泳など子どもがやりたくないものを無理やりやらせたりすることを想像してみてください。
とてもうんざりするはずです。
どんな人にも踏み込んでほしくない領域(パーソナルスペース)というものがあります。
それを土足で踏み荒らされることは嫌悪以外何ものでもありません。
それがたとえ母親であっても同様なのです。
4. 周囲の目を意識して
2つの理由に関して、大体は母親の態度に原因があるものばかりでしたが、特に母親に原因がなかったとしても子どもが母親を嫌うそぶりをみせることがあります。
世の中には、マザコンという言葉があります。
多くの人はこの言葉の意味をご存知だと思いますが、マザコンとは母親のことを異常に愛している子どものことを指します・そして、この言葉はどちらかというと、相手を揶揄する時に使用されるものです。
特に思春期の男子に多いのですが、周囲からマザコンであると思われることをとても恐れます。
なので、そう思われないようにわざと母親のことが嫌いであるかのように振る舞うのです。
5. 母親が嫌いである気持ちはなくさなければならない?
では、母親を嫌いに思う気持ちは、この世に産んでもらったことや育ててもらったことなどからなくさなければならないのでしょうか?
私の考えとしては、その必要はないと感じています。
なぜならある程度、母親を嫌いに思う感情は子どもには必要だと思うからです。
6. 親を嫌うことの必要性とは?
もちろん、進んで母親のことを嫌いになれと言っているわけではありません。
ただ、無理に母親のことを好きになる必要もないということです。
たとえ、親子であって、血のつながりがあったとしても、違う考えや思想を持った違う存在なのです。
なので、時には意見の違いが出てくるでしょうし、対立することもあるでしょう。
そのことで母親を煩わしく思うことは、決して悪い事ではないと私は思います。
それが一人の人間として”自立する”ことだと思うからです。
7. 母親を嫌いに思う気持ちをなくしたいと感じたら?
もし、母親を嫌いだと思う自分が嫌だと思い、この気持ちをなくしたいというのであれば、まず母親を嫌いに感じている自分を許すことです。
いきなり、きれいさっぱり割り切ることは誰にもできません。
8. 小さな一歩一歩を積み重ねること
母親との関係に関わらず、確かに言えることはまずは自分が出来ることから始めてみることです。
自分と母親との関係をどうしたいのか?
母親と今後どのように接していきたいのか?
それをいきなり決めなくてもいいと私は思います。
嫌いな気持ちにどう整理をつけるかは、自分ができそうなことから始めて、決められる時がきたら決断すればよいのです。
9. 母親との対話を大切に
その決断にあたって、出来るのであれば母親としっかり話し合うことが大切です。
その時に、自分の気持ちをきちんと伝え、母親の気持ちもしっかり受け止めることとより良い結果を生み出すはずです。
10. 最後に
「私は私の為に生きる あなたはあなたの為に生きる」
これはフレデリック・パールズのゲシュタルトの祈りの一文です。
要するに、今後母親の関係に関わらず、どのように生きていくのかはその人次第ということで、他人のせいにしてはいけないと私は思います。
お腹を痛めながらも生を与えてくれて、一人前になるまで無償の愛を与えてくれる存在である母親。
では、どういった時に母親に対して、煩わしさや嫌悪感を感じるのでしょうか?
今回はその時の心理についてお伝えしていきます。
1. 母親を嫌う理由とは?
母親を嫌う理由はいくつかあるでしょうが、代表的なものを挙げると次の3つとなります。
- 母親の愛情を十分に感じることができない
- 母親の過干渉を感じること
- 周囲の目を意識して
それでは理由について、ひとつずつ説明したいと思います。
2. 母親の愛情を十分に感じることができない
子どもは基本的に母親のことは嫌いではありません。
それがたとえ自分に対して暴力をふるうような母親でも、心のどこかで母親の愛情を期待してしまうものです。
しかし、そういった強い愛情欲求が母親を嫌いに感じる原因ともなりえるのです。
どういうことかというと、人はどんな人でも他者からの承認(自分の存在を肯定してくれること)を求めます。
身も心も未熟で、弱い存在である子どもは、尚更この他者からの承認は死活問題です。
なぜなら、周りの人(大人)に自分の存在を認めてもらわなければ、生命を維持する為の食糧や寒さから身を守る衣服、外敵から身を守る住居などを確保することはできません。
なので子どもは親、特に母親に強い承認欲求を持っています。
つまり、そのような強い欲求が満たされないと感じることは大きな不安や悲しみを生み出すのです。
不安や悲しみは、いずれは強い怒りとなり、相手を恨むようになってしまいます。
3. 母親の過干渉を感じること
では、存分に母親が子どもに干渉すればよいのかというとそうではありません。
例えるなら人が生きていく為に水が必要でも、水を飲み過ぎると水中毒となるようなもので、物事には限度というものが必ずあります。
要するに、母親の過剰な承認や愛情は子どもにとって毒となることもあるのです。
例えば、子どもが心配だからと子どもの遊び相手を親が選んだり、子どもの将来が心配だからとピアノや学習塾、水泳など子どもがやりたくないものを無理やりやらせたりすることを想像してみてください。
とてもうんざりするはずです。
どんな人にも踏み込んでほしくない領域(パーソナルスペース)というものがあります。
それを土足で踏み荒らされることは嫌悪以外何ものでもありません。
それがたとえ母親であっても同様なのです。
4. 周囲の目を意識して
2つの理由に関して、大体は母親の態度に原因があるものばかりでしたが、特に母親に原因がなかったとしても子どもが母親を嫌うそぶりをみせることがあります。
世の中には、マザコンという言葉があります。
多くの人はこの言葉の意味をご存知だと思いますが、マザコンとは母親のことを異常に愛している子どものことを指します・そして、この言葉はどちらかというと、相手を揶揄する時に使用されるものです。
特に思春期の男子に多いのですが、周囲からマザコンであると思われることをとても恐れます。
なので、そう思われないようにわざと母親のことが嫌いであるかのように振る舞うのです。
5. 母親が嫌いである気持ちはなくさなければならない?
では、母親を嫌いに思う気持ちは、この世に産んでもらったことや育ててもらったことなどからなくさなければならないのでしょうか?
私の考えとしては、その必要はないと感じています。
なぜならある程度、母親を嫌いに思う感情は子どもには必要だと思うからです。
6. 親を嫌うことの必要性とは?
もちろん、進んで母親のことを嫌いになれと言っているわけではありません。
ただ、無理に母親のことを好きになる必要もないということです。
たとえ、親子であって、血のつながりがあったとしても、違う考えや思想を持った違う存在なのです。
なので、時には意見の違いが出てくるでしょうし、対立することもあるでしょう。
そのことで母親を煩わしく思うことは、決して悪い事ではないと私は思います。
それが一人の人間として”自立する”ことだと思うからです。
7. 母親を嫌いに思う気持ちをなくしたいと感じたら?
もし、母親を嫌いだと思う自分が嫌だと思い、この気持ちをなくしたいというのであれば、まず母親を嫌いに感じている自分を許すことです。
いきなり、きれいさっぱり割り切ることは誰にもできません。
8. 小さな一歩一歩を積み重ねること
母親との関係に関わらず、確かに言えることはまずは自分が出来ることから始めてみることです。
自分と母親との関係をどうしたいのか?
母親と今後どのように接していきたいのか?
それをいきなり決めなくてもいいと私は思います。
嫌いな気持ちにどう整理をつけるかは、自分ができそうなことから始めて、決められる時がきたら決断すればよいのです。
9. 母親との対話を大切に
その決断にあたって、出来るのであれば母親としっかり話し合うことが大切です。
その時に、自分の気持ちをきちんと伝え、母親の気持ちもしっかり受け止めることとより良い結果を生み出すはずです。
10. 最後に
「私は私の為に生きる あなたはあなたの為に生きる」
これはフレデリック・パールズのゲシュタルトの祈りの一文です。
要するに、今後母親の関係に関わらず、どのように生きていくのかはその人次第ということで、他人のせいにしてはいけないと私は思います。