外出が苦手な人の気持ちには、様々なものがあります。
非常につらい思いをしているケースも多く、程度によっては専門機関への相談もすすめられます。
- 人全般に会うのが怖い
- 不登校、会社に行けないなどの状況をきっかけとして、こもってしまう
- 特定の人に会うことを避けたい
- 身だしなみを整えるのが苦手である
- 化学物質などに過敏である
- 外に出なくても良い生活をしているうちに、クセになった
- 暑さ、寒さに極度に弱い
- 交通事故が怖い
- 空き巣・火事などを過度に心配する
- 同居人・ペットなどを心配しすぎてしまう
- 「外に出る」という行為自体が怖くなる
- うつ的傾向が強い
- まとめ
1. 人全般に会うのが怖い
日本人に多いのがこれです。
いわゆる対人恐怖というものですね。
人から自分がどう見られているのかが大変気になってしまったりするのです。
「本当は誰も、他人のことなどそう見ていない」と家族などが言っても、なかなか本人は納得できません。
そういった理屈の問題ではないのです。
2. 不登校、会社に行けないなどの状況をきっかけとして、こもってしまう
不登校になったり、会社がいやになって行けなくなるなどすると、一時的に引きこもり状態になる人は多いものです。
この一時的な状態は、心の休養としてむしろ重要・正常です。
しかし、それが長引く、いわゆる「引きこもりの長期化」となりますと、外出そのものが長い間困難になり当事者も家族も非常に苦しみます。
カウンセリングルームなど、「とりあえず行ける場所」を作ることである程度防げます。
3. 特定の人に会うことを避けたい
学校のいじめっ子と遭遇したら怖い、ちょっとしたトラブルを起こしてしまった同僚が近くに住んでいる、などのことで外出が怖くなる人もいます。
ストーカー被害などのケースでは早急な対応が必要です。
このようなきっかけから、環境が変わっても「外出全般」が怖くなってしまうこともあります。
4. 身だしなみを整えるのが苦手である
近所のコンビニ等に出かけるにも、ある程度の身だしなみは必要ですし、電車やバスで移動してどこかに行く等では、男女を問わずある程度きちっとした服装が求められます。
生活が乱れ、洗濯がほとんどできなかったり、入浴や洗髪ができなかったりということから、こもりがちになってしまう人もいます。
高齢の人、身体的な病気のある人でもあり得る状況・心理です。
このタイプの人では、適切な同居人がいて家事を手伝うなどすれば、容易に外出できることもあります。
5. 化学物質などに過敏である
「外には様々な化学物質があり、体にとても悪いのではないか?
」という考えから外出を苦手とする人もいます。
やや妄想的になっている場合もあります。
もちろん、実際に何らかの化学物質にアレルギー等があり、外出が苦手になっていることもあるでしょう。
花粉症の人などでも「最低限の外出にとどめたい」という季節はあるかもしれないですね。
6. 外に出なくても良い生活をしているうちに、クセになった
「家でできる仕事で十分な収入が得られ、買い物などは家族がしてきてくれるし、通販もある」といったことから外出が控えめになり、やがて苦手になってしまう人もいます。
普段はそれほど問題でないかもしれませんが、何か痛いところがあるのに病院に行けないとか、そういったレベルまで行くと深刻です。
7. 暑さ、寒さに極度に弱い
2010年代では気候変動も相当極端になっており、案外多くの人に見られることかもしれません。
酷暑や極寒のなか外出したくないというのは自然でもありますが、程度問題であり、極端に外出を避けるようになると生活に支障が出てきます。
どうしても耐えられないというなら、引っ越しを視野に入れてみてもいいでしょうね。
8. 交通事故が怖い
こちらは、もとからではなく、何らかの事故に遭った・目撃してしまったなどのきっかけから生じやすい状況です。
外に出なければ交通事故に合うことはまずなく、家に車が突っ込んでくるなどは極めて稀なことでしょう。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)となっているケースもあり、見過ごせない例です。
9. 空き巣・火事などを過度に心配する
一人暮らしで見られる状況です。
家を空けてしまえば、空き巣などに入られる可能性も生じますが、それを過度に心配してしまうのです。
「実はコンロの火を点けたままだったのではないか?
」とか、「やはり鍵をかけ忘れたのではないか?
」といった強迫的考えに囚われ、外に出づらくなる人もいます。
このタイプの人では、短時間の外出はそれほど気にならないということもあります。
10. 同居人・ペットなどを心配しすぎてしまう
高齢の家族と二人暮らし、といった例でも起きる状況ですね。
家族に万が一のことがあったら?と心配するあまりに、なかなか外に出なくなってしまうのです。
ある程度までなら、ごく普通のできごととも言えますが、その家族が困るほど外出困難になってしまうと厄介です。
一人暮らしでは、家で飼っているペットにもしものことがあるのではないか?
などと考え、外出が少なめとなり、やがて外出が非常に苦手になることもあります。
11. 「外に出る」という行為自体が怖くなる
たとえば、ビルの高いフロアに勤めていて、パワハラなど非常にいやな思いをして退職したなどのケースでは、そことは全く関係のない「ビルの高いフロア全般」が苦手になってしまうことがあります。
理屈で言えばおかしいと分かっていても、なかなかそう思えなくなってしまうのです。
同様に、通学と関連した何らかのいやな思いにより、なぜか電車に乗れなくなるなどのことも生じます。
この心の動きが「外に出ること自体」に作用してしまうと、特に理由は分からないままに「外に出たくない・出られない」という状況も呼んでしまいます。
12. うつ的傾向が強い
「うつ」になってしまう人もいます。
理由が特に見当たらない場合・自覚される理由がないケースも多くあります。
この場合、家から出られないことが発生するだけでなく、放置すると色々な問題が起きてくることになります。
本人の気持ちとしては特に外出が問題なわけではなく、ざっくりいえば全般に元気が出ず、とにかく落ち込むような感じになります。
「何だかあの人、急に引きこもりっぽくなった」というときは、周囲が専門機関でのチェックをすすめることも大事です。
まとめ
「外出が苦手」とする人は多いもので、その心理もとても多様です。
この分野に関しては研究やサポート体制もかなり進んできていますので、自分や家族だけで抱え込まないことが大切です。
周囲の人も、「ただの出不精、面倒くさがりだろう」だとかは解釈しないようにしましょう。
外出が苦手な人の気持ちには、様々なものがあります。
非常につらい思いをしているケースも多く、程度によっては専門機関への相談もすすめられます。
1. 人全般に会うのが怖い
日本人に多いのがこれです。
いわゆる対人恐怖というものですね。
人から自分がどう見られているのかが大変気になってしまったりするのです。
「本当は誰も、他人のことなどそう見ていない」と家族などが言っても、なかなか本人は納得できません。
そういった理屈の問題ではないのです。
2. 不登校、会社に行けないなどの状況をきっかけとして、こもってしまう
不登校になったり、会社がいやになって行けなくなるなどすると、一時的に引きこもり状態になる人は多いものです。
この一時的な状態は、心の休養としてむしろ重要・正常です。
しかし、それが長引く、いわゆる「引きこもりの長期化」となりますと、外出そのものが長い間困難になり当事者も家族も非常に苦しみます。
カウンセリングルームなど、「とりあえず行ける場所」を作ることである程度防げます。
3. 特定の人に会うことを避けたい
学校のいじめっ子と遭遇したら怖い、ちょっとしたトラブルを起こしてしまった同僚が近くに住んでいる、などのことで外出が怖くなる人もいます。
ストーカー被害などのケースでは早急な対応が必要です。
このようなきっかけから、環境が変わっても「外出全般」が怖くなってしまうこともあります。
4. 身だしなみを整えるのが苦手である
近所のコンビニ等に出かけるにも、ある程度の身だしなみは必要ですし、電車やバスで移動してどこかに行く等では、男女を問わずある程度きちっとした服装が求められます。
生活が乱れ、洗濯がほとんどできなかったり、入浴や洗髪ができなかったりということから、こもりがちになってしまう人もいます。
高齢の人、身体的な病気のある人でもあり得る状況・心理です。
このタイプの人では、適切な同居人がいて家事を手伝うなどすれば、容易に外出できることもあります。
5. 化学物質などに過敏である
「外には様々な化学物質があり、体にとても悪いのではないか?
」という考えから外出を苦手とする人もいます。
やや妄想的になっている場合もあります。
もちろん、実際に何らかの化学物質にアレルギー等があり、外出が苦手になっていることもあるでしょう。
花粉症の人などでも「最低限の外出にとどめたい」という季節はあるかもしれないですね。
6. 外に出なくても良い生活をしているうちに、クセになった
「家でできる仕事で十分な収入が得られ、買い物などは家族がしてきてくれるし、通販もある」といったことから外出が控えめになり、やがて苦手になってしまう人もいます。
普段はそれほど問題でないかもしれませんが、何か痛いところがあるのに病院に行けないとか、そういったレベルまで行くと深刻です。
7. 暑さ、寒さに極度に弱い
2010年代では気候変動も相当極端になっており、案外多くの人に見られることかもしれません。
酷暑や極寒のなか外出したくないというのは自然でもありますが、程度問題であり、極端に外出を避けるようになると生活に支障が出てきます。
どうしても耐えられないというなら、引っ越しを視野に入れてみてもいいでしょうね。
8. 交通事故が怖い
こちらは、もとからではなく、何らかの事故に遭った・目撃してしまったなどのきっかけから生じやすい状況です。
外に出なければ交通事故に合うことはまずなく、家に車が突っ込んでくるなどは極めて稀なことでしょう。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)となっているケースもあり、見過ごせない例です。
9. 空き巣・火事などを過度に心配する
一人暮らしで見られる状況です。
家を空けてしまえば、空き巣などに入られる可能性も生じますが、それを過度に心配してしまうのです。
「実はコンロの火を点けたままだったのではないか?
」とか、「やはり鍵をかけ忘れたのではないか?
」といった強迫的考えに囚われ、外に出づらくなる人もいます。
このタイプの人では、短時間の外出はそれほど気にならないということもあります。
10. 同居人・ペットなどを心配しすぎてしまう
高齢の家族と二人暮らし、といった例でも起きる状況ですね。
家族に万が一のことがあったら?と心配するあまりに、なかなか外に出なくなってしまうのです。
ある程度までなら、ごく普通のできごととも言えますが、その家族が困るほど外出困難になってしまうと厄介です。
一人暮らしでは、家で飼っているペットにもしものことがあるのではないか?
などと考え、外出が少なめとなり、やがて外出が非常に苦手になることもあります。
11. 「外に出る」という行為自体が怖くなる
たとえば、ビルの高いフロアに勤めていて、パワハラなど非常にいやな思いをして退職したなどのケースでは、そことは全く関係のない「ビルの高いフロア全般」が苦手になってしまうことがあります。
理屈で言えばおかしいと分かっていても、なかなかそう思えなくなってしまうのです。
同様に、通学と関連した何らかのいやな思いにより、なぜか電車に乗れなくなるなどのことも生じます。
この心の動きが「外に出ること自体」に作用してしまうと、特に理由は分からないままに「外に出たくない・出られない」という状況も呼んでしまいます。
12. うつ的傾向が強い
「うつ」になってしまう人もいます。
理由が特に見当たらない場合・自覚される理由がないケースも多くあります。
この場合、家から出られないことが発生するだけでなく、放置すると色々な問題が起きてくることになります。
本人の気持ちとしては特に外出が問題なわけではなく、ざっくりいえば全般に元気が出ず、とにかく落ち込むような感じになります。
「何だかあの人、急に引きこもりっぽくなった」というときは、周囲が専門機関でのチェックをすすめることも大事です。
まとめ
「外出が苦手」とする人は多いもので、その心理もとても多様です。
この分野に関しては研究やサポート体制もかなり進んできていますので、自分や家族だけで抱え込まないことが大切です。
周囲の人も、「ただの出不精、面倒くさがりだろう」だとかは解釈しないようにしましょう。