新しい作業着に袖を通す時の気持ちよさ、あれを毎日感じて見たいと思いませんか?
そこで、作業着の頑固な汚れを落とすコツを集めてみたので、参考にして下さい。
- 敵を知る
- 下ごしらえは万全に
- ゴム手袋で手荒れ予防
- お湯で洗剤を活性化
- 部分汚れは歯ブラシでこすり洗い
- 襟首、袖口、脇の汗染みにはスティック石けん
- 汗染み、皮脂汚れはスピード勝負
- 漂白剤はいきなり使わない
- 油性塗料には古タオル
- 油汚れにはお湯+アルカリ性洗剤
- 泥汚れは、まず乾かす
- 鉄分を含む泥には還元系漂白剤
- 鉄サビには食器用洗剤とお酢
- ニオイ対策には酸素系漂白剤でつけ置き洗い
- 複合汚れは順番に面倒を見る
- 作業着は特別扱い
- 裏返して、ファスナーやボタンは閉じる
- 風通しを意識して陰干し
- 汚れが洗濯槽に移ったら、酸素系漂白剤でつけ置き洗い
- 備えあれば憂い無し
- まとめ
1. 敵を知る
一口に汚れと言っても、様々な種類があります。
大きく分けても「油汚れ」「泥汚れ」「食べ物の汚れ」「汗や脂」など、それぞれに適した洗剤や洗い方があるはず。
まずどんな汚れが付いているのか見極めて、対策を練るのが基本です。
2. 下ごしらえは万全に
汚れの種類の応じた、専用の洗剤を用意出来たからと言って、いきなり洗濯機に放り込むのは感心しません。
どんな汚れであっても、つけ置き洗いや部分洗いをあらかじめ済ませておく事で、仕上がりが全く違ってきます。
慌てず騒がず、下ごしらえを整えましょう。
3. ゴム手袋で手荒れ予防
頑固な汚れを落とすためには、強力な洗剤を使わなければならない事があります。
でも、いちいち手荒れを気にしなくてはならないようでは、洗濯が嫌になってしまいそう。
特につけ置き洗いや部分洗いの段階では、洗剤が直接手に付く事が多いので、転ばぬ先の杖と思って、ゴム手袋を利用しましょう。
4. お湯で洗剤を活性化
水よりお湯の方が、一般に汚れ落ちが良くなります。
特に酵素を配合した洗剤や、高温専用の洗剤が真価を発揮します。
お風呂の残り湯を活用するのも良いでしょう。
オススメの温度は、少しぬるめの40度。
これ以上だと、かえって洗剤の働きが悪くなったり、生地や洗濯機を傷めてしまいます。
作業着の洗濯表示を必ず確認し、不必要に熱いお湯を使わないよう気を付けましょう。
5. 部分汚れは歯ブラシでこすり洗い
汚れが部分的に集中している場合は、汚れの種類に応じた専用洗剤を直塗りか、濃いめに水に溶かして塗りつけて、こすり洗いをします。
歯ブラシが一番手軽ですが、汚れの範囲が広ければ、洗濯板を使うと便利です。
洗濯板は、最近では100円ショップなどでも小型のものが販売されています。
いずれにしても、必要以上に力を入れず、優しく扱うのがコツです。
6. 襟首、袖口、脇の汗染みにはスティック石けん
襟首や袖口、脇などに付いた黄色い汗染みには、お湯で湿らせて石けんを直接こすりつけておきます。
棒状の石けんや、リップスティックのように携帯に便利なタイプも市販されていて、出張の時などに重宝します。
7. 汗染み、皮脂汚れはスピード勝負
汗染みや皮脂汚れによる黄ばみは、時間が経つほど落ちにくくなります。
何日も放っておくと、完全に色が固定して、落ちなくなってしまう事も。
面倒がらず、出来るだけ早く洗濯に取りかかりましょう。
応急処置として、食器用洗剤や、クレンジングオイルを使うと効果があります。
ただし、色落ちする可能性もあるので、注意が必要です。
8. 漂白剤はいきなり使わない
汚れを分解する漂白剤は、強力なだけに生地を傷めたり、色落ちさせたりする危険があります。
いきなり使ったりせず、まずは目立たない部分でテストをして、色落ちなどのチェックを行うようにしましょう。
9. 油性塗料には古タオル
油性塗料が付いてしまったら、可能な限り応急処置を施しましょう。
古いタオルを敷き、その上に裏返しにした作業着を広げます。
中性洗剤を付け、ブラシや丸めた別のタオルで上から優しく叩くと、汚れがある程度タオルに移ります。
シンナーなどを使う方法もありますが、生地を傷めたり、かえって汚れが広がってしまいがち。
最終的にはクリーニング店などの専門店に委ねるのが確実です。
10. 油汚れにはお湯+アルカリ性洗剤
油は固化する事によって落ちにくくなります。
種類にもよりますが、油の融点は40度から60度。
予洗いの時、少し熱めのお湯でさっと流すと良いでしょう。
洗剤は、セスキ炭酸ソーダが手荒れしにくく、環境負荷も低い無機物なので、特にオススメです。
11. 泥汚れは、まず乾かす
泥汚れをいきなり水に浸けると、泥が繊維の間に入り込んで、落ちにくくなってしまいます。
泥の部分を乾かしてしまえば、手ではたいて、かなりの泥を落とす事が出来るはず。
その後は、石けんや泥汚れ専用洗剤などでもみ洗いすれば、予洗いとしては完璧です。
ただし、泥は水に溶けないので、普通の洗剤では効果が薄いので気を付けて下さい。
12. 鉄分を含む泥には還元系漂白剤
鉄分を多く含む赤っぽい泥には、還元系漂白剤が有効です。
還元系漂白剤が汚れを落とす原理は、一般的な酸素系漂白剤とは正反対です。
ですので、普通では落ちにくい、その他の汚れにも試してみるといいでしょう。
ただし、色柄物には使えないので要注意です。
13. 鉄サビには食器用洗剤とお酢
鉄サビを落とすには、食器用洗剤のような中性洗剤と、お酢の組み合わせも効果があります。
水である程度サビを流したら、中性洗剤とお酢を1対1で混ぜて汚れに付け、もみ洗いします。
そうするとサビが浮き上がって洗い流しやすくなります。
これを繰り返せば、サビがかなり目立たなくなるはずです。
14. ニオイ対策には酸素系漂白剤でつけ置き洗い
40度以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間程度つけ置きしておくと、嫌なニオイがかなり軽減されます。
ただし、毛や絹などの動物繊維を使った生地に、このやり方はNG。
また、ファスナーやボタンの金属も、傷んで変色したりするので要注意です。
15. 複合汚れは順番に面倒を見る
全ての汚れを一度に落とす方法は、残念ながらありません。
色々な種類の汚れが一緒に付いている場合は、まず水に溶ける汚れと溶けない汚れを見極めます。
そして最初に、油などの水に溶けない汚れへの対処を行い、次に水に溶ける汚れに取り組みましょう。
16. 作業着は特別扱い
予洗いが終わったら、洗濯機で本洗いに突入です。
ただし、他の衣類とは分けて洗うのが鉄則。
作業着の特殊な汚れが、他の衣類に移ってしまっては、元も子もありません。
17. 裏返して、ファスナーやボタンは閉じる
分厚くて、ファスナーやボタンが多い作業着は、お互いに引っかかって生地を傷める危険があります。
洗濯機で洗う前に裏返し、ファスナーやボタンを閉じておく事で、こうした事故を防ぎましょう。
18. 風通しを意識して陰干し
洗い終わったら、シワを伸ばし、形を整えて陰干しします。
直射日光は、生地を傷めるマイナスの方が大きいので気を付けて下さい。
早く乾かす決め手は、洗濯物をどれだけ風に当てられるか。
肩の部分を広げて干せるハンガーを使ったり、袖を物干し竿に通すなど、風通しを十分に確保して干しましょう。
19. 汚れが洗濯槽に移ったら、酸素系漂白剤でつけ置き洗い
洗濯槽に移った汚れをそのままにしておくと、他の洗濯物が汚染されてしまいます。
専用の洗剤も市販されていますし、酸素系漂白剤をここでも活用する事が出来ます。
最大水位の水またはお湯に酸素系漂白剤を入れ、5分ほど運転してから、2時間程度つけ置きます。
浮いてきた汚れをすくい取り、最後に標準コースで洗い、すすぎ、脱水すればOKです。
20. 備えあれば憂い無し
最近の作業着には、表面をシリコンやフッ素などでコーティングして、水や油をはじく加工が施されているものがあります。
逆に、繊維に水が入り込みやすくしてあるソイルリリース加工の作業着なら、汚れが落ちやすく楽チンです。
作業内容に合わせた適切な「選択」が、「洗濯」の手間を省いてくれるでしょう。
また、同じ作業着を2着以上用意してローテーションすれば、傷みにくく、すぐに洗濯できて、一石二鳥です。
汗や油を吸収するベビーパウダーを、気になる部分にあらかじめ付けておけば、黄ばみ対策になります。
まとめ
清潔な作業着は、見た目にさわやかなだけで無く、着心地を良くして、作業効率を改善します。
汚れ落としも作業の一環と考え、面倒がらずに取り組みましょう。
新しい作業着に袖を通す時の気持ちよさ、あれを毎日感じて見たいと思いませんか?
そこで、作業着の頑固な汚れを落とすコツを集めてみたので、参考にして下さい。
1. 敵を知る
一口に汚れと言っても、様々な種類があります。
大きく分けても「油汚れ」「泥汚れ」「食べ物の汚れ」「汗や脂」など、それぞれに適した洗剤や洗い方があるはず。
まずどんな汚れが付いているのか見極めて、対策を練るのが基本です。
2. 下ごしらえは万全に
汚れの種類の応じた、専用の洗剤を用意出来たからと言って、いきなり洗濯機に放り込むのは感心しません。
どんな汚れであっても、つけ置き洗いや部分洗いをあらかじめ済ませておく事で、仕上がりが全く違ってきます。
慌てず騒がず、下ごしらえを整えましょう。
3. ゴム手袋で手荒れ予防
頑固な汚れを落とすためには、強力な洗剤を使わなければならない事があります。
でも、いちいち手荒れを気にしなくてはならないようでは、洗濯が嫌になってしまいそう。
特につけ置き洗いや部分洗いの段階では、洗剤が直接手に付く事が多いので、転ばぬ先の杖と思って、ゴム手袋を利用しましょう。
4. お湯で洗剤を活性化
水よりお湯の方が、一般に汚れ落ちが良くなります。
特に酵素を配合した洗剤や、高温専用の洗剤が真価を発揮します。
お風呂の残り湯を活用するのも良いでしょう。
オススメの温度は、少しぬるめの40度。
これ以上だと、かえって洗剤の働きが悪くなったり、生地や洗濯機を傷めてしまいます。
作業着の洗濯表示を必ず確認し、不必要に熱いお湯を使わないよう気を付けましょう。
5. 部分汚れは歯ブラシでこすり洗い
汚れが部分的に集中している場合は、汚れの種類に応じた専用洗剤を直塗りか、濃いめに水に溶かして塗りつけて、こすり洗いをします。
歯ブラシが一番手軽ですが、汚れの範囲が広ければ、洗濯板を使うと便利です。
洗濯板は、最近では100円ショップなどでも小型のものが販売されています。
いずれにしても、必要以上に力を入れず、優しく扱うのがコツです。
6. 襟首、袖口、脇の汗染みにはスティック石けん
襟首や袖口、脇などに付いた黄色い汗染みには、お湯で湿らせて石けんを直接こすりつけておきます。
棒状の石けんや、リップスティックのように携帯に便利なタイプも市販されていて、出張の時などに重宝します。
7. 汗染み、皮脂汚れはスピード勝負
汗染みや皮脂汚れによる黄ばみは、時間が経つほど落ちにくくなります。
何日も放っておくと、完全に色が固定して、落ちなくなってしまう事も。
面倒がらず、出来るだけ早く洗濯に取りかかりましょう。
応急処置として、食器用洗剤や、クレンジングオイルを使うと効果があります。
ただし、色落ちする可能性もあるので、注意が必要です。
8. 漂白剤はいきなり使わない
汚れを分解する漂白剤は、強力なだけに生地を傷めたり、色落ちさせたりする危険があります。
いきなり使ったりせず、まずは目立たない部分でテストをして、色落ちなどのチェックを行うようにしましょう。
9. 油性塗料には古タオル
油性塗料が付いてしまったら、可能な限り応急処置を施しましょう。
古いタオルを敷き、その上に裏返しにした作業着を広げます。
中性洗剤を付け、ブラシや丸めた別のタオルで上から優しく叩くと、汚れがある程度タオルに移ります。
シンナーなどを使う方法もありますが、生地を傷めたり、かえって汚れが広がってしまいがち。
最終的にはクリーニング店などの専門店に委ねるのが確実です。
10. 油汚れにはお湯+アルカリ性洗剤
油は固化する事によって落ちにくくなります。
種類にもよりますが、油の融点は40度から60度。
予洗いの時、少し熱めのお湯でさっと流すと良いでしょう。
洗剤は、セスキ炭酸ソーダが手荒れしにくく、環境負荷も低い無機物なので、特にオススメです。
11. 泥汚れは、まず乾かす
泥汚れをいきなり水に浸けると、泥が繊維の間に入り込んで、落ちにくくなってしまいます。
泥の部分を乾かしてしまえば、手ではたいて、かなりの泥を落とす事が出来るはず。
その後は、石けんや泥汚れ専用洗剤などでもみ洗いすれば、予洗いとしては完璧です。
ただし、泥は水に溶けないので、普通の洗剤では効果が薄いので気を付けて下さい。
12. 鉄分を含む泥には還元系漂白剤
鉄分を多く含む赤っぽい泥には、還元系漂白剤が有効です。
還元系漂白剤が汚れを落とす原理は、一般的な酸素系漂白剤とは正反対です。
ですので、普通では落ちにくい、その他の汚れにも試してみるといいでしょう。
ただし、色柄物には使えないので要注意です。
13. 鉄サビには食器用洗剤とお酢
鉄サビを落とすには、食器用洗剤のような中性洗剤と、お酢の組み合わせも効果があります。
水である程度サビを流したら、中性洗剤とお酢を1対1で混ぜて汚れに付け、もみ洗いします。
そうするとサビが浮き上がって洗い流しやすくなります。
これを繰り返せば、サビがかなり目立たなくなるはずです。
14. ニオイ対策には酸素系漂白剤でつけ置き洗い
40度以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間程度つけ置きしておくと、嫌なニオイがかなり軽減されます。
ただし、毛や絹などの動物繊維を使った生地に、このやり方はNG。
また、ファスナーやボタンの金属も、傷んで変色したりするので要注意です。
15. 複合汚れは順番に面倒を見る
全ての汚れを一度に落とす方法は、残念ながらありません。
色々な種類の汚れが一緒に付いている場合は、まず水に溶ける汚れと溶けない汚れを見極めます。
そして最初に、油などの水に溶けない汚れへの対処を行い、次に水に溶ける汚れに取り組みましょう。
16. 作業着は特別扱い
予洗いが終わったら、洗濯機で本洗いに突入です。
ただし、他の衣類とは分けて洗うのが鉄則。
作業着の特殊な汚れが、他の衣類に移ってしまっては、元も子もありません。
17. 裏返して、ファスナーやボタンは閉じる
分厚くて、ファスナーやボタンが多い作業着は、お互いに引っかかって生地を傷める危険があります。
洗濯機で洗う前に裏返し、ファスナーやボタンを閉じておく事で、こうした事故を防ぎましょう。
18. 風通しを意識して陰干し
洗い終わったら、シワを伸ばし、形を整えて陰干しします。
直射日光は、生地を傷めるマイナスの方が大きいので気を付けて下さい。
早く乾かす決め手は、洗濯物をどれだけ風に当てられるか。
肩の部分を広げて干せるハンガーを使ったり、袖を物干し竿に通すなど、風通しを十分に確保して干しましょう。
19. 汚れが洗濯槽に移ったら、酸素系漂白剤でつけ置き洗い
洗濯槽に移った汚れをそのままにしておくと、他の洗濯物が汚染されてしまいます。
専用の洗剤も市販されていますし、酸素系漂白剤をここでも活用する事が出来ます。
最大水位の水またはお湯に酸素系漂白剤を入れ、5分ほど運転してから、2時間程度つけ置きます。
浮いてきた汚れをすくい取り、最後に標準コースで洗い、すすぎ、脱水すればOKです。
20. 備えあれば憂い無し
最近の作業着には、表面をシリコンやフッ素などでコーティングして、水や油をはじく加工が施されているものがあります。
逆に、繊維に水が入り込みやすくしてあるソイルリリース加工の作業着なら、汚れが落ちやすく楽チンです。
作業内容に合わせた適切な「選択」が、「洗濯」の手間を省いてくれるでしょう。
また、同じ作業着を2着以上用意してローテーションすれば、傷みにくく、すぐに洗濯できて、一石二鳥です。
汗や油を吸収するベビーパウダーを、気になる部分にあらかじめ付けておけば、黄ばみ対策になります。
まとめ
清潔な作業着は、見た目にさわやかなだけで無く、着心地を良くして、作業効率を改善します。
汚れ落としも作業の一環と考え、面倒がらずに取り組みましょう。