パワハラ、セクハラ、モラハラ、アルハラ、ジェンハラ…既に数多くのハラスメントが名前をつけられ認知されています。
中には知らないものもあるのではないでしょうか?
あなたはアカハラことアカデミックハラスメントをご存知でしょうか?
大学教授・教員がその立場を利用して学生に対して行う嫌がらせのことをいいます。
あなたが学校で受けた理不尽な対応、もしかしてアカハラではありませんか…?
- 適切な研究指導を意図的に行わない
- 学位や単位に対して不公平・不公正な態度をとる
- 不当に教員にこき使われる
- 強制的に物を買わせる行為
- 立場を利用して教師と生徒以上の関係を学生に求める
- 不当な経済的負担の強制
- 進路の選択への過干渉
- 学生の研究成果を奪うこと
- 自分のやりたい研究をやらせてもらえない
- 学生の入信する宗教を否定・強制する
- プライバシーの侵害
- 誹謗中傷や暴言、過度の叱責
- 暴力
- まとめ
1. 適切な研究指導を意図的に行わない
「○○がやりたいからこのゼミに入ったのに全然違う事をやっている…」「英語で授業が行われると聞いていたのに全く英語を使わない…」など、指導内容が当初説明されたものと著しく違う場合はアカハラにあたります。
授業料を払って、時間を使って勉強しているのにあまりにも望んでいるものと違う分野の指導をされたらたまったもんじゃないですよね。
ただし、学問は幅広いものなので最初関係していないように見えても実は大切なことだったということもあります。
教授や教務課の職員に今一度授業内容の確認をしてみた方が良いでしょう。
2. 学位や単位に対して不公平・不公正な態度をとる
課題も出して試験の結果も良かったはずなのに単位をとれなかった…。
一方で友達は課題も出してないし勉強もしていないのに単位がとれていた。
そういう場合に考えられます。
大学では試験をして答案が返ってこない場合も少なくありません。
授業内容も理解していて試験も自分では手ごたえがあったのであれば、一度担当教員に相談してみましょう。
試験結果を踏まえ不当な不可だと感じたら、アカハラの可能性があります。
3. 不当に教員にこき使われる
無理やり教員の研究の手伝いをさせられる場合です。
勿論自分の研究分野であれば勉強になるので手伝うのも良いと思いますし、研究分野と関係なくても自分が納得して手伝っているのであれば問題はありません。
ただ、断る学生に無理やりやらせたり、授業時間を使って明らかに関係ない雑用をさせることは学生の研究の妨げになり、アカハラに当たります。
4. 強制的に物を買わせる行為
例えば教員の著書を教員が生徒に宣伝したとします。
ただの宣伝で学生に選択の権利があれば問題ありませんが、「買わなければ成績に影響が出る」などの雰囲気を出して宣伝するのはアウトです。
少人数の空間で絶対に買わなければいけない雰囲気を出すことも強制的に買わせることになります。
自分の強い立場を利用した立派なアカハラです。
5. 立場を利用して教師と生徒以上の関係を学生に求める
教員は上司ではありませんが、学生の成績に決定権を持っている限り学生にとって立場の強い存在です。
その関係を利用して研究内容や授業とは関係ないプライベートな連絡を執拗に送る行為や関係を迫る行為はアカハラに当たりますし、セクハラにも当たります。
6. 不当な経済的負担の強制
本来は研究費から出すべき費用を学生に負担させる場合に考えられます。
自分の参考書の購入やゼミ合宿の旅行費などは正当な負担になりますが、研究に関係するものでも一方的に学生からお金徴収することはできません。
アカハラです。
ゼミや授業などでお金の負担が必要になって違和感を感じた時は一度考えてみましょう。
7. 進路の選択への過干渉
卒業後は就職したい学生に対し教員が執拗に大学院進学を勧めたりする場合が該当します。
学生が進路について相談して、それに教員が応える事自体には何も問題がありませんが、学生の選択に対し意見することはできません。
学生には選択の自由があり、それを妨害することはアカハラになります。
8. 学生の研究成果を奪うこと
学生でも研究で素晴らしい成果を出すことはあります。
その時、指導教員はその研究に対して指導をしたかもしれませんが、あくまで研究は学生のものですので指導教員の成果にすることはできません。
「共著」というかたちでも問題があります。
あなたの研究はあなたのものです。
指導教員が圧力をかけてきたら立派なアカハラなのですぐに誰かに相談しましょう。
9. 自分のやりたい研究をやらせてもらえない
研究室ごとに大まかな内容や方向性は決まっているかもしれませんが、その範囲内であれば自分の興味のあるテーマを研究していいはずです。
勿論、全部自分の思い通りにすることはできませんが、研究テーマは学生の意思も考慮されるべきです。
それにもかかわらず、教員が一方的にテーマを決めてやらせたりする場合、これもアカハラになります。
10. 学生の入信する宗教を否定・強制する
そもそも人には宗教の自由があります。
これを強制することは誰もできません。
教員にとって学生の宗教が自分の思想に反するものや気に食わないものだったりしても否定したり強制することはできないはずです。
また、それを理由に授業を受けさせないなどの行為も決して許されるものではありません。
教員が宗教について客観性を失った言動を見せたら要注意です。
勉強と思想は別物です。
11. プライバシーの侵害
教員という立場を利用して必要以上に学生のプライベートな事を聞き出すこともアカハラになります。
人によって線引きも違うので難しいところではありますが、基本的には聞かれて嫌だと感じることに答える必要はありません。
あまりにも回数・内容が度を過ぎる場合はエスカレートする可能性があるので教務課などに相談してみましょう。
12. 誹謗中傷や暴言、過度の叱責
教員という立場なので学生を注意・叱責する場面もあるでしょう。
ただ、学生に非があったとしても暴言や誹謗中傷は許されません。
叱責するときはその事のみについて理知的に注意するべきです。
教員が正当なことを言っていたとしても、大勢の前で罵倒したり、必要以上に長時間の叱責を行って学生の自尊心を傷つけることもしてはいけないことです。
13. 暴力
当然してはいけないことですね。
学生側に非があったとしても受け入れてはいけません。
すぐに他の信頼できる教員や大学側に相談しましょう。
ゼミや研究室の担当教員が相手の場合、周囲に相談したくても「相談したことがばれたら研究室にいられなくなってしまうのではないか」「研究室にいられなくなったら自分の進路はどうなってしまうのか」などと考えてしまう人もいるかもしれませんが、暴力を振るうことは許されてはいけないことです。
エスカレートする可能性もあります。
周囲にしっかり相談しましょう。
まとめ
学生のみなさん、あなたの周りは大丈夫でしょうか?
大学は広いようで狭いです。
ゼミや研究室の単位になるともっと狭くなります。
不当なことと感じても身動きが取れないこともあると思います。
嫌な思いをして傷ついたり悩んだりしている場合は一度立ち止まってアカハラかどうか考えてみましょう。
そして周りの信頼できる人に相談してみましょう。
1人で抱え込まないでくださいね!
パワハラ、セクハラ、モラハラ、アルハラ、ジェンハラ…既に数多くのハラスメントが名前をつけられ認知されています。
中には知らないものもあるのではないでしょうか?
あなたはアカハラことアカデミックハラスメントをご存知でしょうか?
大学教授・教員がその立場を利用して学生に対して行う嫌がらせのことをいいます。
あなたが学校で受けた理不尽な対応、もしかしてアカハラではありませんか…?
1. 適切な研究指導を意図的に行わない
「○○がやりたいからこのゼミに入ったのに全然違う事をやっている…」「英語で授業が行われると聞いていたのに全く英語を使わない…」など、指導内容が当初説明されたものと著しく違う場合はアカハラにあたります。
授業料を払って、時間を使って勉強しているのにあまりにも望んでいるものと違う分野の指導をされたらたまったもんじゃないですよね。
ただし、学問は幅広いものなので最初関係していないように見えても実は大切なことだったということもあります。
教授や教務課の職員に今一度授業内容の確認をしてみた方が良いでしょう。
2. 学位や単位に対して不公平・不公正な態度をとる
課題も出して試験の結果も良かったはずなのに単位をとれなかった…。
一方で友達は課題も出してないし勉強もしていないのに単位がとれていた。
そういう場合に考えられます。
大学では試験をして答案が返ってこない場合も少なくありません。
授業内容も理解していて試験も自分では手ごたえがあったのであれば、一度担当教員に相談してみましょう。
試験結果を踏まえ不当な不可だと感じたら、アカハラの可能性があります。
3. 不当に教員にこき使われる
無理やり教員の研究の手伝いをさせられる場合です。
勿論自分の研究分野であれば勉強になるので手伝うのも良いと思いますし、研究分野と関係なくても自分が納得して手伝っているのであれば問題はありません。
ただ、断る学生に無理やりやらせたり、授業時間を使って明らかに関係ない雑用をさせることは学生の研究の妨げになり、アカハラに当たります。
4. 強制的に物を買わせる行為
例えば教員の著書を教員が生徒に宣伝したとします。
ただの宣伝で学生に選択の権利があれば問題ありませんが、「買わなければ成績に影響が出る」などの雰囲気を出して宣伝するのはアウトです。
少人数の空間で絶対に買わなければいけない雰囲気を出すことも強制的に買わせることになります。
自分の強い立場を利用した立派なアカハラです。
5. 立場を利用して教師と生徒以上の関係を学生に求める
教員は上司ではありませんが、学生の成績に決定権を持っている限り学生にとって立場の強い存在です。
その関係を利用して研究内容や授業とは関係ないプライベートな連絡を執拗に送る行為や関係を迫る行為はアカハラに当たりますし、セクハラにも当たります。
6. 不当な経済的負担の強制
本来は研究費から出すべき費用を学生に負担させる場合に考えられます。
自分の参考書の購入やゼミ合宿の旅行費などは正当な負担になりますが、研究に関係するものでも一方的に学生からお金徴収することはできません。
アカハラです。
ゼミや授業などでお金の負担が必要になって違和感を感じた時は一度考えてみましょう。
7. 進路の選択への過干渉
卒業後は就職したい学生に対し教員が執拗に大学院進学を勧めたりする場合が該当します。
学生が進路について相談して、それに教員が応える事自体には何も問題がありませんが、学生の選択に対し意見することはできません。
学生には選択の自由があり、それを妨害することはアカハラになります。
8. 学生の研究成果を奪うこと
学生でも研究で素晴らしい成果を出すことはあります。
その時、指導教員はその研究に対して指導をしたかもしれませんが、あくまで研究は学生のものですので指導教員の成果にすることはできません。
「共著」というかたちでも問題があります。
あなたの研究はあなたのものです。
指導教員が圧力をかけてきたら立派なアカハラなのですぐに誰かに相談しましょう。
9. 自分のやりたい研究をやらせてもらえない
研究室ごとに大まかな内容や方向性は決まっているかもしれませんが、その範囲内であれば自分の興味のあるテーマを研究していいはずです。
勿論、全部自分の思い通りにすることはできませんが、研究テーマは学生の意思も考慮されるべきです。
それにもかかわらず、教員が一方的にテーマを決めてやらせたりする場合、これもアカハラになります。
10. 学生の入信する宗教を否定・強制する
そもそも人には宗教の自由があります。
これを強制することは誰もできません。
教員にとって学生の宗教が自分の思想に反するものや気に食わないものだったりしても否定したり強制することはできないはずです。
また、それを理由に授業を受けさせないなどの行為も決して許されるものではありません。
教員が宗教について客観性を失った言動を見せたら要注意です。
勉強と思想は別物です。
11. プライバシーの侵害
教員という立場を利用して必要以上に学生のプライベートな事を聞き出すこともアカハラになります。
人によって線引きも違うので難しいところではありますが、基本的には聞かれて嫌だと感じることに答える必要はありません。
あまりにも回数・内容が度を過ぎる場合はエスカレートする可能性があるので教務課などに相談してみましょう。
12. 誹謗中傷や暴言、過度の叱責
教員という立場なので学生を注意・叱責する場面もあるでしょう。
ただ、学生に非があったとしても暴言や誹謗中傷は許されません。
叱責するときはその事のみについて理知的に注意するべきです。
教員が正当なことを言っていたとしても、大勢の前で罵倒したり、必要以上に長時間の叱責を行って学生の自尊心を傷つけることもしてはいけないことです。
13. 暴力
当然してはいけないことですね。
学生側に非があったとしても受け入れてはいけません。
すぐに他の信頼できる教員や大学側に相談しましょう。
ゼミや研究室の担当教員が相手の場合、周囲に相談したくても「相談したことがばれたら研究室にいられなくなってしまうのではないか」「研究室にいられなくなったら自分の進路はどうなってしまうのか」などと考えてしまう人もいるかもしれませんが、暴力を振るうことは許されてはいけないことです。
エスカレートする可能性もあります。
周囲にしっかり相談しましょう。
まとめ
学生のみなさん、あなたの周りは大丈夫でしょうか?
大学は広いようで狭いです。
ゼミや研究室の単位になるともっと狭くなります。
不当なことと感じても身動きが取れないこともあると思います。
嫌な思いをして傷ついたり悩んだりしている場合は一度立ち止まってアカハラかどうか考えてみましょう。
そして周りの信頼できる人に相談してみましょう。
1人で抱え込まないでくださいね!