みなさんは「ヒマラヤン」という猫を知っていますか？

日本猫にはない風貌をしていて、外国にいる個性的な猫の中の一種です。

変わった猫が好きな方にはたまらない、このヒマラヤンの特徴や性格について、紹介したいと思います。

ヒマラヤンの特徴

ヒマラヤンという名前の由来は、ヒマラヤウサギという動物に似ていることから付けられました。

ヒマラヤウサギとは、ヒマラヤ山脈があるヒマラヤ地方に住んでいるウサギであり、顔の前と耳たぶが真っ黒な色柄をしています。

猫のヒマラヤンの顔も茶色が少し混ざったような黒い感じになっていて、その色柄が似ています。

それはその特徴を詳しく見ていきましょう。

1. ペルシャ猫とシャム猫の血が流れる

ヒマラヤンというのは、シャム猫とペルシャ猫をかけ合わせて誕生した、ペルシャ猫の一種となります。

ある研究者がペルシャ猫の顔や尻尾、手足などに黒っぽい色を付けたいと考えたのが始まりで、その研究がスウェーデンから英国、英国から米国まで引き継がれました。

そして10年もの歳月がかかり、ついに誕生したのがヒマラヤンなのです。

英国と米国で、それぞれ1955年と1957年に公式認定されました。

そして猫の種類としては、ペルシャ猫の一種として扱われています。

2. 毛が長く、ズングリムックリと可愛らしい

ペルシャ猫の血を引いていますので、毛が長いです。

手足がやや短いこともあってズングリムックリとした形に見え、細身の日本猫にはない特徴がまた可愛らしく見えます。

ペルシャ猫の特徴である毛の長さは豪華な印象も周囲に与え、毛の色柄の種類は30種類以上にも及びます。

ヒマラヤンはその豊富なカラーバリエーションの一つです。

ただ、その毛の長さから汚れやすかったり、夏場は熱中症になったりする危険がありますので、注意してあげなければなりません。

毛が長いことによるデメリットを飼い主がしっかり把握してあげましょう。

3. サファイアブルーの色をした目

シャム猫から受け継いだ綺麗な瞳の色をしています。

魅きつけられるサファイアブルーの色をしていて、ヒマラヤンではこの一色のみです。

猫の目の色はたくさんの種類がある中で、この一色のみというのは珍しい特徴です。

そしてこの綺麗な色を見ていると、吸い込まれていきそうな感じになり、何度見ても飽きが来ません。

猫の目というのは色だけではなく、顔のサイズと比べて目が占める割合が比較的大きいので、それが可愛く見える大きな要因の一つでもあります。

ヒマラヤンの性格

そんなヒマラヤンの性格についてですが、いったいどんな感じなのでしょうか。

個性的な姿形をしていても、気性が激しい性格では何かと困りものです。

また、気位が高くて高貴な感じがする性格でも、なかなか親しみにくくなるでしょう。

見た目の可愛さと比べて、その性格がどうなっているのか、これから説明します。

1. おっとりとしている

一緒に暮らす上でおっとりとした性格というのは、大事なことではないでしょうか。

実はこのヒマラヤンの性格、おっとりとしていて大人しい性格をしています。

飼い主の傍でのんびりした姿を見かけると、きっと癒されます。

特にヒマラヤンはズングリとした形をしていますので、そんな姿で伸び伸びとリラックスしている光景というのは、何とも微笑ましいものです。

一緒に寝ることができれば、心地よい気分になるでしょう。

2. 愛嬌があって社交的

大人しい上に愛嬌があり、他の猫との交流も上手くやっていけるだけの社交性が備わっています。

多頭飼いの環境でも問題は生じないでしょう。

そして鳴き声はというと、どちらかといえば小さめで、大きな声で鳴かれるということはありません。

隣人に対する騒音の面で心配する必要はないでしょう。

優しい性格がそうした声にも現われているといえます。

しかし、あまりにも騒がしい環境ではヒマラヤンにストレスを与えるため、多頭飼いであってもできるだけ落ち着ける環境を整えてあげることが重要です。

3. 子猫のときの育て方が大事

ヒマラヤンの大人しくて優しい、愛嬌のある性格は、子猫のときの育て方によって形成されるものです。

自然とそうなるのではなく、子猫時代にどれだけ愛情と栄養たっぷりに育てられたかが重要です。

当たり前の話ですが、厳しくて愛情の薄い、大事にされずに育ってしまうと、荒んだ正確になるのは目に見えています。

そういう大事な点をきちんと押さえた上で、このような性格になるのだということを記憶に刻んでおきましょう。

これはもう、ヒマラヤンに限らず、人間も含めて他の猫や犬でも同様です。

まとめ

これまで見てきたように、ヒマラヤンの独特な風貌やその性格には魅力たっぷりあることが分かりました。

それらの魅力は飼い主となる人に、癒しと安らぎを与えてくれるでしょう。

何よりそのモコモコとした体は愛らしくて仕方なくなります。